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執筆者の写真Kunihiro Sugiura

Sammy Nesticoは語る

「アレンジャーは、オーケストラ用に楽譜をアレンジするオーケストレーターであると同時に、創造的な曲を作る作曲家であらねばならない。」


「私は、ある時からリムスキー=コルサコフ、ラヴェル、ドビュッシー、チャイコフスキー、ストラヴィンスキーの作品を聴くようになった。スコアを読みながら彼らの音楽を聴くことは、心が豊かになり、発見があり、非常に役立つものだった。さらに後期にはBill FineganとNelson Riddleのアルバムを聴きながら、良いアレンジがどう響くのか、そしてその秘訣は何かを考え続けることで、徐々に自分自身のスタイルを確立していった。」


「音楽理論の知識が必要なのは当然だが、これらが必ずしも万能であるということではない。書き方を知ってるだけでは音色が出せるわけでもなく、創造力や感情表現ができるわけでもない。」


「創造的なアイデアは好奇心から生まれる。心で音楽を聴きながらイメージを思い浮かべることが大切だ。」


「自分の才能を高め、技術を向上させることのできるアレンジャーになるためには、自分の作品に満足することなく、常に客観的な姿勢を保つ必要がある。」


「『人々に聴かれるためにある』と言うことを常に心掛けながら仕事をしている。」


「アレンジの方向性と内容を決定づける大きな要素として『誰のために書くのか』『楽曲が提示するスタイルや雰囲気は何か』を明確にしなければならない。」


「その日の気分に左右されることなく、しっかりした統一性と脈略のあるアレンジができるまでに、自分自身長い年月を要した。一貫性のあるアレンジを書くには基本となるスタイルやアイデアなどを忘れないこと。」


「あっ!と意表をつくところを作ることも大切だ。驚きの場面は時としてユーモアを生み出す。」


「作業を中断するのをできるだけ避け、アイデアに生き詰まったら跳ばして先に進み、後で考える。」


「どんなに努力しても満足できない時や狙い通りにできないこともある。それはどのアレンジャーにも避けられない現実だ。勉強過程の一段階だと思って頑張るしかない。」


「United States Marine Bandでの仕事は忘れがたいものだ。ワシントンDCの海軍宿舎に到着した途端、今まで聞いたことのない響きと音色による歓迎演奏に包まれた。そのバンドは自分がいつか試してみたいと思っていた楽器編成だったから。」

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